皆さん生の唐辛子って食べたことはありますか?
通常唐辛子といえば、スーパーで売られている既に乾燥させてあるものがメインです。
しかし近年では地域の産地直送コーナーの増加によって、採れたての唐辛子を購入できる機会も増えてきました。唐辛子の収穫時期は毎年8月~10月にかけてで、この時期になると生の唐辛子がお店の店頭に並ぶこともあります。また唐辛子は栽培しやすい野菜なので、家庭菜園として自宅の庭やプランターなどで育てて収穫を楽しむ方も増えてきています。
でも生の唐辛子はたくさん収穫したとしても大量消費できる食材ではなく、正しく冷蔵庫で保存しても1週間ほどしか持ちません。
そこで今回は唐辛子の保存方法と、唐辛子の乾燥について書いていきたいと思います。
【唐辛子保存方法】
■ 冷蔵
保存期間:1週間
保存方法:密閉袋に入れて10度前後の野菜室で保存
水分がついていると痛んでしまうので、水気をしっかり拭き取って保存します。
そのまま保存しているので、手間なく調理でき、冷蔵や乾燥した唐辛子と比べると風味豊かで香りも高いです。
ただ皮膚の弱い方などは調理の際直接唐辛子に触ると手が痛くなることがあるので注意が必要です。
■ 冷凍
保存期間:3か月~半年
保存方法:1本ずつラップに包んで保存
辛味や食感などのおいしさをできるだけキープしたまま冷凍保存するには、
唐辛子を丸ごと1個そのまま冷凍することが理想ですが、
解凍後調理しやすく保存するにはカットしてから冷凍する方法もおすすめです。
ただホールのまま冷凍するよりも劣化は早くなってしまうので注意が必要。
また保存期間が長ければ長いほど鮮度も味も落ちてしまうので早めに使い切ってしまうのがおすすめです。
■ 乾燥
保存期間:1年程度
保存方法:密封保存
唐辛子を乾燥するメリットとしては、保存期間が長く、調理以外にもお米の虫よけにもなります。
また、粉末にできるので調味料やちょっとしたアクセントに簡単に使用できます。
ただ、乾燥唐辛子は乾燥が終わるまで時間がかかりますし、生の唐辛子に比べ風味が落ちます。
また、ホールのまま乾燥してしまうと輪切りにするなど調理がしにくいといったデメリットもあります。
【乾燥唐辛子の正しい保存方法と調理時の注意点】
乾燥唐辛子は保存期間が長いとはいっても保存方法を間違えてしまうと傷みが早まってしまいます。
乾燥唐辛子は水分や湿気が大敵となるので、長期保存するには水分が入らないように
ビンやプラスチック製の保存容器、またはジッパー付きの保存袋などに入れて密封することが大事です。
乾燥剤も一緒に入れておくと、より長持ちさせることができます。
保管場所としては直射日光の当たる場所ではなく、湿気のない暗い場所に置くのが基本です。
また調理に関して注意することは火のそばに置かない、直接振りかけないです。
調理中の湿気はもちろんですが瓶の外からでも熱が加わると、唐辛子の風味が損なわれてしまいます。
気温が高くならない戸棚の中などに保管し、使い終わったらすぐに保存容器の蓋を閉めるようにしましょう。
【その他の保存方法】
ハバネロや万願寺とうがらしなど果肉の厚い品種の唐辛子は乾燥保存には向かず、
長期保存させたい場合は、オイル漬けにするのがおすすめです。
唐辛子のオイル漬けの作り方はとても簡単です。生の唐辛子でも乾燥唐辛子でもどちらを使用しても作れます。
唐辛子を漬け込むオイルも、オリーブオイルやサラダ油、ゴマ油など何でもお好みのものでできます。
唐辛子の風味をより感じたい場合は、香りやクセの少ないこめ油やサラダ油を使うのがおすすめです。
作り方としては、生の唐辛子を使用する場合。まずお好みのオイルを準備します。
唐辛子はきれいに洗って水気をふき取り、つまようじで数か所穴をあけます。
水分量が多いとカビの原因となってしまうので水分はしっかり拭き取りましょう。
また、オイルから唐辛子が出ているとそこからカビが生えてきてしまうので
唐辛子が全部隠れるくらいオイルを入れるのがポイントです。
煮沸した清潔な空き瓶に、オイルと唐辛子を入れ、一晩程度、置けば完成です。
唐辛子が浸っている状態であれば約1か月ほどもちます。
乾燥した唐辛子を使用する場合は乾燥唐辛子とオリーブオイルを適量用意し火にかけます。
唐辛子を入れて小さな泡が出るくらいまで熱したら止め、そのままオリーブオイルが冷えるまで置いておきます。
熱が冷めたら、密閉できる瓶などに移して完成。
熱していないオリーブオイルに乾燥した唐辛子を漬け込むときは、
冷暗所に1ヶ月ほど保管すると辛味がオイルに移っていき完成します。
どちらの方法も辛味を強くしたい場合は、唐辛子を刻んで入れれば辛味を上げることが出来ます。
また、お好みでニンニクやハーブをオイルに一緒に漬け込むと香りづけになりオリジナルオイルを作れます。
唐辛子収穫の時期はもうすぐ。
この機会にいろいろな料理に合わせて、自分だけのオイルを作ってみてはいかがでしょうか。
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